チューニングヒューズって効くの?

巷で流行のヒューズチューン。ヒューズを変えただけでそんなに変わる物なのか?と疑問を持ったので実際にNENCフォレスターでパワーチェックを行い性能の検証をしてみました。

ヒューズチューンとは?
車両に搭載されているヒューズを性能の高いヒューズに交換し車のポテンシャルを上げるお手軽チューニングとのこと。純正よりも抵抗が少なく車両で使われる電気の効率を良くするとのこと。

抵抗値は本当に少ないのか?
テスターで測れば分かるので早速測ってみたのですが、純正ヒューズ、チューニングヒューズ共に抵抗値は同じでした。端子で計測しているので接触抵抗に関しても同等であると思われます。

車両の制御にあまり関係のない部分?
ユーザーが簡単に交換できるヒューズの場所は車のメイン制御部分ではなくリレーを駆動する電気信号のヒューズであることが多いです。直接関係ない部分の抵抗値を下げても車の性能が上がる理由が見つかりません。

そんな疑問から実際に車に付けてデータで確認すれば良いのではないか?と思い立ち東雲にあるAPITで実験を行いました。
【テスト車両】:NENCフォレスター
【テストヒューズ】1.純正中古ヒューズ 2.新品ヒューズ 3.マジカルヒューズ

1回目の純正中古ヒューズは198.7PS
2回目の新品ヒューズでは248.6PS
3回目のマジカルヒューズでは253.1PS

1回目と2回目が40馬力も差が出てしまったのか?
街乗りの多い車両の為、エンジンに負荷をかけることが少なくエンジンの学習側で何か変な学習をしてしまいパワーが出なかった可能性があります。ヒューズを交換する際にECUなどの電源が落ち学習データがリセットされたため従来のエンジン性能に戻った可能性がありますが、再現性はなくあくまでも仮説です。

2回目と3回目の性能差
先ほどのECUリセット後の条件は同じですので、ヒューズ交換をした性能差として出た数値で間違いはないと思われます。4.5馬力約2%の性能向上しておりチューニングヒューズの恩恵であると思われます。

抵抗値など変わらないのに何が違うのか?
この答えは現段階でこれがパワーが上がる要因である。と断言する要素を見つけることはできませんでした。計測器で流れている電気を調査したとしても誤差の範囲の変化しかないかと思います。ほんの少しの差の蓄積が車全体のポテンシャルアップになる可能性も否定できません。一つ言えるのは計測結果で2%の変化があったので効果は嘘ではないという事は紛れもない事実です。今回はスターターキットで計測していますがフルキットなどを装着すればもっと効果があるかもしれません。16,500円でこの性能であればリフレッシュを兼ねて交換するパーツとしてお勧めできます。

スバル車の一部車種のラインナップですがNENC公式オンラインショップでも取り扱いをしております。https://nenc.co.jp/shop/Product/mfs000